明日は、6月24日の和歌山に続いて、滋賀県男女共同参画センター「G-Net」で子育て関連のセミナー講座です。子育て中のお父さんお母さん向けの講座「新米パパのための育児 はじめの一歩」です。
この種の講座の場合、僕も現在進行形の子育て中の親ということもあって、「こうしなさい」とか「こんなのダメ」という話ではなく、「一緒にボチボチ行きましょやん」という感じの交流がメインになります。
とはいっても、なんにも用意無しで、皆が急に打ち解けるワケでもなく、とくにお父ちゃん達の「ココに連れてこられて…オイラ晒し者?」的引き具合はどこも同じ。お父ちゃん達の言いたいことを引き出すには、どこも仕掛けが必要。
今回は、ワークを二つ用意しました。その一つは、
「あなたに突然、3時間ポカッと時間が空きました。さぁ、何をしようか?」
を各自で考えて、意見交換してもらうモノです。
子育て中の親の「欲しいモノ」第一位は、たいてい「時間が欲しい!」です。
でも、「その時間でなにをするか?」は、実はあんまり考えてないんです。そもそも、そんなに時間がポコッと空くこと自体がメッタにないので、非現実的といえば非現実的。でも、要望が叶った時、自分はなにをしたいのか?をイメージすることで、チョット前向きになれたり、ひょっとしたら「その時間を作ろう!」と具体的に思え行動に移すようになるかもしれない。「次に時間が出来たら、コレしよう!」と思って日々を過ごすのと、「忙しいわぁ」「時間ないわぁ」と不満ばっかり溜めて子育てするのとは全然違うと思うんです。
その時間で何をしようか?
もぉなんでもエエんです。寝るのもよし、プールに行くもよし、買い物に行くのもよし、美味しいモノ食べるのもよし、友達と会うのもよし、ドライブに行くのもよし、映画もいいし、読書もいい。部屋の大掃除、おかずの作り置き、溜まったメールの返事、はたまたボーッと過ごすのも贅沢かも。とにかく、「したいこと」を文字にしたり口にすると、人はそこへ向かおうと意識するようになると思うんです。
もしも、ここで、「身近で一緒に子育てしている人とゆっくり日々のコトなんかを話したい」というのがあれば、エエなぁと思います。子育て中は、(早くてもゆっくりであっても)子どもの成長というエエ話がゴロゴロ転がる時期です。そんな他愛ないエエ話を、一緒に話して「よかったなぁ」「大ぃなったなぁ」と共感しあえるコトは、シンドイ時の支えになります。それが子どもの親同士で持ち合えると、「楽しさ2倍、シンドサ半分」になれると思います。もちろん、夫婦でなくてもイイと思います。とにかく、共感し合う人の確かな存在は、孤独感を解放してくれます。児童虐待や過保護・過干渉は、孤独の裏返しです。
「時間が欲しい!」は、手段への要望です。その時間を使った何をするか?これをゴールにおくと、時間がなくてもそれをしよう!という方向にもなれます。最近、この手段とゴールについて、あれこれ考えます。これはまた別のお話で。