「リュージュおばあちゃん」出場ならず そり衝突、骨折
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「グランマ・リュージュ」(リュージュおばあちゃん)の愛称で親しまれている52歳のアン・アバナシー(米領バージン諸島)が、13日から始まった女子1人乗りのレースを欠場した。前日の練習でそりが氷壁に衝突し、右手首を骨折したためだ。
柔和な笑顔に、ユーモラスな受け答え。昨年、五輪テスト大会の練習中に大けがをしたときは、「こんな危ないコースにケガさせられて腹が立つよ。次は私の方が壊してやるから」。首に装具をはめ、松葉づえをつきながらも、元気に悪態をついていた。
6度目の五輪参加で、難コースにリベンジを挑んだが、またもや練習中の事故に泣かされた。50歳以上の女性選手として、初の冬季五輪出場はお預けになった。
30歳の時、スキー旅行で行った米国・レークプラシッドでリュージュを見て、スピード感のとりこになった。本職はナイトクラブの歌手。常夏の国に暮らしながら遠征費を工面して、1年の半分を氷上で過ごす。
「私が競技を続けることで、いろいろな国の人が注目してくれるといい」。決して速くはないが、リュージュを愛する気持ちは人一倍だ。
リンパ節の病気を克服し、12回もひざの手術を乗り越えているだけに、骨折なんて何のその。「まだまだ、引退なんてしない」。周囲にそう宣言しているという。
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オリンピックって、未だにこういうスポット参戦みたいなのができるんですか?
すごいですねぇ。
普段はナイトクラブの歌手が五輪選手。
まさに競技を愛する者の祭典。
「参加することに意義がある」ってところですね。
ところが一方では、
見掛け倒しだった「戦う軍団」=清水不振で最悪のシナリオに〔五輪・ハイライト〕
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日本が6大会も続けていたスピードスケート男子500メートルでのメダル獲得が途絶えてしまった。
(中略)
力を出し切ったのは「第3の男」と言われた及川だけで、戦う軍団は、結局は見掛け倒しだったような印象が残る。指揮官とリーダーの敗戦の弁は、何とも寂しい限りだった。(トリノ時事)
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こうも勝手に言い切る時事通信社の記者さん。日本ではもはや、どんなにその競技を愛する気持ちがあっても、一般人が立てないオリンピックの舞台。
未だに、参加することに意義があるアマチュア選手によるオリンピック
勝たねば意味のない(セミ)プロ選手によるオリンピック
オリンピックは、二つの価値感がゴニョゴニョになって、ミョ~な競技大会になってます。
日本からも、この「グランマ・リュージュ」のような人が出る競技があってもエエと思うんですけどねぇ。「惨敗するくらいなら出るな!」とマスコミは書くか?
「そこまで言うなら、あんた出てみる?」と、このグランマは言ってくれそうです(笑)